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記事本文:猫と警備員、吉兆を運ぶケンちゃん 警備員さんには会えなかったけど…開幕初日にアーティストと交流
記事本文:秋の特別展の開幕前日に周辺をパトロールする黒猫ケンちゃん=尾道市立美術館提供
美術館に入ろうとする猫と、防ごうとする警備員さんのやりとりで話題になる尾道市立美術館(広島県)。秋の特別展が始まって警備員さんも出勤していますが、開幕初日に披露したのは海外アーティストとの交流でした。
ケンちゃんと馬屋原さん
近くのレストランで飼われているケンちゃんが、最初に注目を集めたのは2017年3月。
開催中だった「猫まみれ展」の会場に入ろうとして、警備員・馬屋原定雄さんに阻止される様子がツイッターで紹介されたのがきっかけでした。
その後も「猫と警備員の攻防」としてたびたび話題になっていますが、侵入を試みるのは警備員が馬屋原さんの時がほとんど。
馬屋原さんが来るのは特別展の時だけなので、そのたびに美術館職員は攻防戦を期待してカメラを構えています。
秋の特別展が開幕
9月3日に夏の特別展が閉幕した尾道市立美術館。
16日からは秋の特別展「NEW LANDSKAP shooshie sulaiman(ニューランドスカップ シュシ・スライマン)展」が始まりました。
尾道に魅了され、10年にわたって拠点であるマレーシアと往復し続けてきたシュシ・スライマンさん。
廃屋からインスピレーションを得て制作した作品などが、館内だけでなくエントランスや中庭、市内の別会場などに展示されています。
美術館職員によると、ケンちゃんは開幕の前日から周辺のパトロールを開始。
いつも攻防戦を披露しているエントランス付近は設営作業で人がいたため、近づいてくることはなかったそうです。
「前兆」を意味するマレー語
そして迎えた開幕初日。
馬屋原さんがいる時間帯にはやってきませんでしたが、閉館後にエントランスに姿を見せました。
ちょうど、シュシさんを囲んで展覧会関係者がエントランスで談笑していたタイミング。
ケンちゃんは嫌がることなく、シュシさんに抱っこされました。
「シュシさんとケンちゃんは、一年ほど前にシュシさんが展覧会の打ち合わせのために訪れた際に出会っており、旧知の仲なんです」と美術館職員。
シュシさんは会話の中で「前兆」を意味するマレー語「ペタンダ」をよく使うそうです。
今回の交流について、美術館職員はこう話します。
「馬屋原さんとの交流は見られませんでしたが、ケンちゃんが初日にやってきたことは特別展にとっての吉兆だと思います」”
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