コンディショニングバックパック

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新たな日常用バッグが市場に登場しました。

その名も「コンディショニングバックパック」。

富士通ゼネラルが開発したこのバックパックは、通勤時の背中の蒸れを防ぐための特別なデザインが施されています。

特に注意すべきは、背面上部に設けられた水冷式の冷却シート。

これが真夏の通勤時に背中が蒸れることを防ぎ、汗や、汗による不快感を軽減します。

また、このバックパックは富士通ゼネラルが初めて一般向けに販売するウェアラブル製品で、値段は39,500円です。

コンディショニングバックパックの冷却システムは新開発の「蓄冷熱交換技術」により、保冷剤から冷熱を移動する「冷水循環装置」と、移動した冷熱を対象へ伝える「冷却シート」で構成されています。

このシステムは、あらかじめ凍らせておいた保冷剤の熱(冷熱)で冷やした水を、冷却シートに循環させるという仕組みです。

また、冷却シートにはメッシュ素材を内蔵しており、毛細管現象のような表面張力を利用してシート全体を均一に冷却します。

さらに一定の温度に慣れると涼しさを感じにくくなるため、涼しさが持続する温度コントロールにもこだわっています。

バッテリーは充電式で、連続使用時間は約2時間、充電時間は約2~3時間となっています。

実験では、35℃の環境にバックパックを放置し、2時間の連続運転を行ったとき、バックパック背面の温度が90分以上28℃以下に保たれることを確認しています。

このバックパックの開発にはスポーツ用品メーカーのミズノが協力し、背当てクッションを配置するなど、ユーザーの快適さを追求しています。

また、冷却装置を収納可能なスペースや、冷却装置を取り外して荷物を収納できるようにするなど、デザイン性を損なわない工夫も見られます。

開発のきっかけは、富士通ゼネラル社内の新規事業創出プログラムと、コロナ禍で夏の出社が増えたことから、社員が背中の汗の問題に直面したからだと言われています。

バックパックは7回の試作を経て製品化され、背面の冷却シートと身体に接する部分の素材には特にこだわりが見られます。

コンディショニングバックパックは、「いい仕事は、いい出勤から。

」というタグラインを掲げ、朝の出勤を快適にし、コンディショニングを整えることで、仕事のパフォーマンス向上につなげるという考え方が示されています。

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