「魔女の宅急便」の作者、角野栄子さんの人生と日常を4年にわたり密着して追ったドキュメンタリー映画『カラフルな魔女～角野栄子の物語が生まれる暮らし～』が、2024年1月26日に公開される予定です。この作品は、彼女の日常を詳細に切り取ったもので、特報と場面写真も公開されています。
角野さんは、カラフルなファッションと独特の眼鏡が特徴で、鎌倉の自宅で彼女自身が選んだ「いちご色」の部屋で過ごしています。彼女の人生は波乱に満ちており、5歳で母を失い、戦争を経験。24歳でブラジルに移住し、34歳で作家としての道を歩み始めました。彼女の言葉には、『想像力こそ、人間の一番の魔法』という考えが込められています。
公開された特報は、彼女の日常をリアルに捉えており、書籍の執筆やお花の摘み取り、買い物や散歩など、活動的な日々を送っている様子が垣間見えます。また、64年ぶりの再会を果たしたブラジル時代の恩人、ルイジンニョとの感動的なエピソードも描かれています。
角野さんは、世界的に有名な児童文学作家として知られ、その代表作「魔女の宅急便」は映画化や舞台化され、多くの賞を受賞してきました。彼女自身も、2000年に紫綬褒章、2014年に旭日小綬章、2018年には国際アンデルセン賞作家賞を受賞するなど、多くの栄誉を手にしてきました。
映画は、過去のNHK Eテレ番組「カラフルな魔女～角野栄子の物語が生まれる暮らし」を基に制作され、新たな撮影や再編集が行われています。この番組のファンからの反響が非常に大きく、映画化が実現した背景があります。さらに、新シリーズも開始予定で、女優宮崎あおいさんが語り手として、NHKの宮川麻里奈監督と共に作品を盛り上げています。
音楽は、国際的に注目される作曲家、藤倉大氏が手掛け、その音楽にも注目が集まっています。
また、角野さんに関連する「魔法の文学館」が開館予定で、子どもたちが想像力を育むことが期待されています。
最後に、近年では高齢でありながらも自由でクリエイティブな人生を送る人々の物語に注目が集まっています。角野さんもその一人として、自らの想像力で魔法をかけ、未来を切り開いてきたその足跡を、映画を通じて共有することができるのは素晴らしいことだと感じます。
