『VIVANT』政治風刺描写で視聴者分断?

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日曜劇場『VIVANT』(TBS系)が話題になっています。主演の堺雅人が謎のワード〝VIVANT〟について追求する本作は、第2話にて政治や陰謀論に触れ、一部視聴者からは困惑の声が上がっています。

作中で、別班という組織が日本を陰から操作する描写があります。日本政府が表面上は無関心を装いながら、裏ではテロ阻止のために巧妙に動く。第1話で乃木憂助(堺雅人)が逆転劇を起こす『半沢直樹』のような印象を与えていた本作が、第2話から政治風刺や陰謀論に傾斜し始めたことで、視聴者離れが懸念されています。

しかし、一方で、近年の日本のエンタメ界では政治風刺的な作品が注目を集めています。元アナウンサーがえん罪事件を追及する『エルピス-希望、あるいは災い-』(フジテレビ系)や政権の汚職を描く『新聞記者』などが大ヒット。これらの作品は日本だけでなく海外でも評価が高いです。

『VIVANT』も、国内外に目を向けています。モンゴルで大規模ロケを敢行し、国籍・言語の壁を越えたエキストラを多数採用。3000頭以上のラクダやヤギといった動物も参加させるなど、映像のスケールを追求しています。

政治風刺という挑戦的なテーマと映像表現の質に注力している本作ですが、その試みが視聴者にどのように受け入れられるかは今後の展開を見守るしかありません。視聴者離れが心配される一方で、新しいドラマの形を模索していることは間違いありません。

そういった点から見ると、『VIVANT』は日本のエンタメ界に新たな風を吹き込む可能性を秘めています。挑戦を恐れず、新たな試みに取り組む本作は、今後の動向が注目されます。

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