女優市毛良枝さんが、音楽と朗読が融合した舞台「あなたがいたから～わたしの越路吹雪～」に出演します。この作品は、昭和を象徴する歌手越路吹雪さんのマネジャーであり作詞家だった岩谷時子さんの人生を描いています。市毛さんは5年前にテレビドラマで岩谷さんを演じ、その役に再び挑むことへの喜びを語っています。
市毛さんは「信じられない気分です。小さな場所でやっていければと思っていましたが、こうして実現できて本当にうれしいです」と、朗読会への思いを明かしました。18年に放送された「越路吹雪物語」で岩谷さんを演じ、そのときの経験が今回の舞台へとつながっています。
朗読会では、市毛さんは岩谷さんの人生を熱く語ります。越路さんと岩谷さんの深い関係、越路さんが表現した岩谷さんの理想のエンターテインメントについて話します。市毛さんは「岩谷さんの役をいただいた時は、勲章のようなものでした」と感慨深く語ります。
この朗読会は市毛さんの発案で実現しました。彼女は友人のシナリオライターと共に、岩谷さんについて深く調査し、朗読と室内楽を組み合わせた舞台を考案しました。市毛さんにとって、舞台は女優としての原点であり、観客との直接的な感覚の共有が喜びです。
しかし、市毛さんは「台本の最初から泣いてしまいそう」という心境を明かしています。岩谷さんの越路さんへの思いを考えると、感情が先行してしまうというのです。彼女にとって、この舞台は幼いころの自分や母の姿を重ね合わせる、感慨深いものとなっています。
市毛さんはまた、自身の趣味である登山や社交ダンスについても語っています。登山は彼女にとって文章を活き活きとさせるもので、社交ダンスは体力作りの一環です。ダンスについて語る際、市毛さんは「原点に戻っている」と感じていると述べ、幼少期のバレリーナへの憧れを振り返りました。
この朗読会は、岩谷時子さんと越路吹雪さんの関係を深く掘り下げた作品です。市毛良枝さんの熱心な演技と、彼女の多彩な才能が融合した、感動的な舞台となるでしょう。市毛さんの演技には、彼女自身の人生と経験が反映され、観る人々に深い感銘を与えるはずです。彼女が再び岩谷時子さんを演じる機会を得られたことは、私たちにと
っても大きな喜びです。市毛さんの情熱と才能が光るこの舞台に、心から期待しています。
