神戸に位置する歴史ある温浴施設「湊山温泉」が、独自性溢れる企画を開催しています。その名も「へっぽこ鏡広告バトルロワイヤル」。この企画は、従来の広告とは一線を画す、自由でユーモラスな鏡広告を募集するものです。鏡広告とは、銭湯や温泉施設の洗い場に設置される広告の一形態で、日本では昔から親しまれてきました。
湊山温泉の店長、阿部大氏は、この「へっぽこ広告」について「ダサくても愛らしい、際どいけれどギリギリセーフ、見切り発車感がある広告」と説明します。彼の言葉からは、この企画が伝統的な広告の枠を超え、よりリラックスした雰囲気を目指していることが伺えます。阿部氏は、「お風呂場では脱力感が大事。ゆるくてへっぽこい広告がちょうどいい」と語ります。
広告の対象者に関しては、地元中小企業から世界的企業、個人まで幅広く募集しており、クリエイティビティを重視しています。例えば「ちんぽ出しても怒られない／湊山温泉」といった大胆なものから、「ロークラス転職ナンバーワン／ピッツァリーチ」のようなユーモラスなものまで、さまざまなアイデアが歓迎されています。
応募作品は、湊山温泉が防水紙とインクで印刷し、看板加工して展示する予定です。応募期間は11月28日までで、人気投票は11月30日から12月19日に行われます。優勝者には、湊山温泉の全鏡面をジャックする特典と記念の賞状が授与されるとのこと。
私の感想として、この企画はただの広告募集を超え、地域コミュニティとの新たな繋がりを創出する素晴らしい試みです。湊山温泉のような老舗施設が、伝統を尊重しながらも斬新なアイデアで若い世代や新しい客層にアプローチする姿勢は、他の業界にとっても参考になるでしょう。温泉文化の新たな可能性を感じさせるこの企画に、多くの人々の関心が集まることを期待しています。
